洋画大好き!

 寒さでつい家にこもりがちなこの季節、暖房の効いた部屋の中、カウチポテトで映画鑑賞。最近は、衛星放送のお陰でタイトルも豊富、最新の作品もすぐにレンタル・ビデオで楽しめる、しかもテレビは、ワイド画面。本当に良い時代になったものです。 でも、チャンスが増えた割に胸がときめく映画との出会いが少なく感じられるのは、歳のせい?(ドキッ!)それとも、愛しの「ギア様」(リチャード・ギア)が最近おとなしいせいかしら?
 思えば、若かりし頃、オリビア・ハッセーとレナード・ホワイティングの「ロミオとジュリエット」が私と洋画の出会いだった。中学に入ったばかりの頃、テニス部の先輩に連れていかれた映画館。素敵な出会いをプレゼントしてくれた先輩に感謝。それからというもの、愛読書は「スクリーン」に「ロードショー」。アラン・ドロン、ジュリアーノ・ジェンマ、そしてレイモンド・ラブロック…懐かしい彼等と共に過ごしたあの頃。
 今では、自称「洋画ファン」の私も、せめて話題作ぐらいはと、映画館に足を運ぶのがせきのやま。忙しさと、感受性の衰えに対するささやかな抵抗。最近は面白そうで、家族で楽しめそうな作品に狙いを定める。下の息子が、字幕についてこれるようになった時に選んだ「ジュラシック・パーク」は大当り。そして去年の話題作「トゥルー・ライズ」は、やっぱり映画は「映画館」を思い知らせてくれるような、スケールで多いに堪能させていただいた。今年の春の「フォレスト・ガンプ」も家族全員が大満足。「マディソン郡の橋」は見逃してしまったけれど、今年の最後は、何でしめくくろうかと思案中。「スピーシーズ」のコマーシャルを気にしながらも、なかなか狙いが定まらない私。
 それにしても映画って本当にいいもんですねぇ〜、では、さよなら!さよなら!…


苫小牧民報 1995年(平成7年)12月2日(土曜日)掲載


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